はじめに
競馬では、
- PCI
- 上がり3F
- ラップ分析
など様々な指標が利用されています。
しかし、
「どれだけ速く走ったか」
を評価する指標はあっても、
「どれだけ加速したか」
を評価する指標は多くありません。
例えば、
A:12.0-11.5-11.0
B:11.3-11.2-11.0
どちらも最後は11.0秒ですが、
Aの方が大きな加速を行っています。
競馬においては、
最高速度だけでなく、
どれだけ短時間でトップスピードへ到達できるかも重要な能力です。
そこで本記事では、
競走馬の加速力に着目した
加速指数
という考え方を紹介します。

加速指数とは
加速指数とは、
レース中のラップ変化から加速性能を評価する考え方です。
PCIが
「レース全体のペースバランス」
を評価するのに対し、
加速指数は
「どれだけ加速できたか」
を評価します。
なぜ加速力が重要なのか
競馬では、
上がり3Fが注目されることが多くあります。
しかし、
同じ上がり33.0秒でも、
その内容は大きく異なります。
例)
A:11.8-11.2-10.0
B:10.8-11.0-11.2
どちらも上がり33秒ですが、
Aは大きな加速を行い、
Bはスピードを維持した形です。
求められる能力は異なります。
加速力が問われるレース
東京芝2400m
日本ダービーをはじめ、
東京芝2400mでは直線での加速力が重要になります。
例)
12.6-12.4-12.3-11.8-11.2-10.9
このようなラップでは、
短時間でトップスピードへ到達できる能力が求められます。

東京芝1800m
スローペースからの瞬発力勝負になりやすく、
加速力が結果を左右するケースが多く見られます。
加速指数で分かること
① 瞬発力
どれだけ鋭く加速できるか
を評価できます。
② ギアチェンジ能力
低速状態から高速状態へ移行する能力を評価できます。
近年の日本競馬では非常に重要な要素です。
③ コース適性
加速力が求められるコースと、
持久力が求められるコースを区別できます。
PCIとの違い
PCIは、
レース前半と後半のペースバランスを評価します。
例えば、
- ハイペース
- スローペース
- 持久力戦
- 瞬発力戦
などを把握できます。
一方で、
加速指数は
レース中の加速性能に注目します。
つまり、
PCIが
「レースを見る指標」
であるのに対し、
加速指数は
「能力を見る指標」
と言えます。
ラップ分析との違い
ラップ分析では、
レースの流れを人間が解釈します。
しかし、
同じラップを見ても、
評価は人によって異なります。
加速指数は、
ラップ変化を数値として捉えることで、
より客観的な評価を目指します。
当サイトの考え方
当サイトでは、
競馬分析を
- PCI
- ラップ分析
- 加速指数
の3つの視点から行います。
PCIでペースを把握し、
ラップ分析でレース構造を理解し、
加速指数で競走馬の加速性能を評価します。
これらを組み合わせることで、
競走馬の能力をより立体的に分析できると考えています。
まとめ
加速指数とは、
競走馬の加速性能に着目した分析手法です。
上がり3Fだけでは見えない、
- 瞬発力
- ギアチェンジ能力
- 加速性能
を評価することを目的としています。
今後は加速指数の具体的な計算方法や活用事例についても解説していきます。
